英語の問いと日本語の問いの根本的なずれ

英語の疑問文は「私(話し手)はこう思うんだけど、あなた(聞き手)はどう思う?」という問い方をする。まず自分の主観を伝えて、相手の主観を問う。

日本語の疑問文は「あなた(聞き手)はこう思ってる、そうでしょう?」という問い方をする。まず相手の主観を決めつけて、それが合ってるかどうかを問う。

 

たとえば、こう。

 

英語

「Do you like him?」

(私は、あなたが彼を好きだと思うんだけど、あなたはどう思う?)

 

日本語

「あなたは彼を好きですか?」

(私は、あなたが彼を好きだと思うんだ、そうでしょう?)

 

だからこそ、日本語では質問で決めつけられた主観を肯定・否定する「はい」「いいえ」を必要とする。

英語ははじめから主観を答えるだけなので、「Yes(君と同じ考えだ)」「No(君とは違う考えだ)」で間に合う。