損得勘定

人のモチベーションでよく言うのがエトス、パトス、ロゴスのみっつ。

エトスは信用、パトスは感情、ロゴスは論理ってよくいうけど、結局は過去、現在、未来の利益を得たり、損失を回避したり、といったこと。

 

人(自分も含めて)を動かすにはモチベーションを用意してやらないといけなくて、つまりはその行動によって利益が得られることを伝えないといけない。だからこのみっつを与えて人を動かすのがリーダーだ。

エトスを扱うのは今読んでる『サーヴァント・リーダーシップ』のような「与える」タイプのリーダーがそのままなのかな。「他人を従えるには他人のルールに従わなければならない」と前に考えてたのとも一致する。

パトスを扱うのはヒトラーとかジョブズとかいわゆるカリスマ、従うことそのものに快感を与えられるタイプ。でも感情だから冷めると終わり。常に新しい快感を与え続けないと破綻するかも。

ロゴスを扱うのは平凡な、いわゆる管理職みたいな。給料という信用の代替物を渡しているから付いてくるだけで、その人自身にはあまり価値が無い。金の切れ目が縁の切れ目だ。自分自身を動かすときでもモチベーションとしては維持するのが難しいけど、ずっと続けているとそれ自体に信用が生まれる。行動と報酬のループが大切。

 

自分、という存在は人が生まれて初めて手に入れて、死ぬまで共にする唯一の資産だ。でも、結局は動かし方が自分でも他人でも同じで、モチベーションをインタフェースとして操作しないといけない。そんで、他人にはさらに自分を介して接するのでさらに操作がややこしい。

でも、自分でも他人でも操作が必要なら、自己とか意志とかいうのはどこにあるんだろう、とか思ってたけどそもそも自己とか意志とかは抽象的な認識だからどこでもいいか。